婚約OKしてくれるまで犯します! 機械で!

(何がどうしてこうなったんだっけ?)
クラクラした頭の中に理性なんかほとんど欠片も無くてただ悪戯に秘所を責め立てられている。グチュグチュ鳴ってるのに、俺がイキそうになったら止められる。それを何時間も繰り返している。正直頭が狂っちまいそうだ。
こうなる前の数時間前にまで遡ろうか。
俺は横山亮(ヨコヤマ リョウ)。今年で中学三年生になる。クラス替えを行ったばかりの教室のざわめきが心地良い。春の木漏れ日にウトウトして、それから、多分寝落ちしたんだと思う。記憶無いし。んで、それで息苦しさに目を覚ましたら、知らない部屋。話とかでしか聞いたことないような玩具やら何かしらの道具が部屋に散乱している。
「やぁ、目が覚めた?」
その声の方に視線を向ければ体格が俺と同じかそれよりも少し薄いくらいの男がニコニコと笑ってやがった。
「二黒庄司(ニクロ ショウジ)。やっと準備が整ったから君を迎えに行ったんだ」
男は尚もにこやかに笑いかけてくる。そしてゆっくりとした足取りで近寄ってきた。俺は寝転がされていて身動きが上手く取れない。ピタリと止まったそいつはもうすぐそこだった。俺の目の前に膝をついて、ポケットから小さな箱を取り出して俺に向けて箱を開いた。
「ぼ、僕のお嫁さんになってくだひゃい!」
暫くの沈黙。先の言葉の意味がやっと理解出来た俺は間髪入れずに叫んだ。
「んーーっ!!」
猿轡をされているんだからコチラの声なんて聞こえやしないだろうに。
「あ! ごめんね! そのままだと返事も何も出来ないもんね!?」
庄司と名乗ったその男は慌てて俺の首の後ろに手を回して紐を解いていく。
「ご、ごめんね? い、痛かった…よね?」
「ぃっデェ。じゃねえわ。俺アンタと面識ねぇし、男なんですけど? なんで俺こんな状況にされてんの? 後返事はノーだわクソが」
「元気そうでよかったぁ」
そう抜かしたソイツと距離を取ろうとしてもできない。
「うーん、まぁやっぱりそうだよねぇ。いきなり「イエス」って言ってくれる人ってなかなかいないもんねぇ。しかも状況が状況だしねぇ」
うんうん唸り出したそいつを睨みつけながら地を這うような声を出して告げてやったさ。
「何? じゃあ俺の事犯すわけ? んなことしてみろ。テメェのその粗末なモン噛み切ってやる」
グルルルル、と威嚇すればソイツは可笑しそうに笑ってのけたんだ。
「わぁこわーい。んー、でも手はずとか諸々整えちゃってるし、よし! 決めた!」
人の良さそうな笑みでソイツはとんでもないことを言い出したんだ。
「君が「イエス」って言うまで犯してあげるね! 僕がやったら噛み切るって言われちゃったしー、あ。コレなんていいよね!?」
そう言って奥の方から持ってきた物を見て思わずギョッとしてしまった。
「君は、亮君は一体どこまで耐えてくれるのかな? 僕は楽しみだよ!」
この時にでも全力で拒否しときゃ良かったんかもな…。
「へぇ、考え事なんて随分余裕があるねぇ~。それとももう何も考えらんないくらいに頭ん中ドロドロになっちゃった? かあいいねー」
「ひぅ、や、きゅ、、きゃう!」
雄臭い匂いが鼻腔をジワジワと犯していく。
「ふふっ、顔真っ赤にしながら発情してるのに理性に邪魔されて強気に保とうとしてるのってそそられるなぁ」
カチッ。
「ふゃああああ!! やっああアァアァアア!!!!」
本当に自分の声かを疑うような甲高い悲鳴にも似た嬌声が頭をガンガン揺すってくる。ギュルギュルギュルギュル鳴りながら回転している名前も知らない機械がペニスとアナルを同時に責めたてている。乳首を捏ねくり回す無機質な手。がっしりと逃げられないようにして支えている支柱みたいなの。体にあたっている何もかもが気持ちよくて、でも堕ちるまでの刺激じゃなくて辛い。
何の予告もなしにピタリと全ての動きが止まった。これで何回目だろうか。考えるのも億劫だ。
「ねぇ、そろそろイキたい? 出したいよね? それで、僕のお嫁さんにはなってくれる? 「イエス」ってそう言ったらすぐにでも楽にしてあげるのにな」
「やら、、ならな、ぃもん、、」
「あははは! 意外と強情だねぇ。いいねいいねぇ。やっぱり君は楽しみがいがあるよ!」
肩で息はふはふと息をしながら、俺はそれでも目の前のこの男を睨み続ける。
「さぁ、まだまだ時間は沢山あるんだから。僕をもっと楽しませてね? はぁにぃ?」
トロリと惚けた表情で囁かれる。
(アァ早く逃げないと)
そう思っても体はガッチリ固定されているから逃げ出すのは困難でカチチッとまたスイッチを入れられる。また下肢の機械がグルグル凄い勢いで回り始めた。無機質な手もまるで本当に生きてるように乳首やら腰やらを這い回る。
「ひゃ、あ、アッ、ふぅっ!」
(名前も知らないような名もない神様。オレはいったいこの地獄にどれだけ耐えればいいんでしょうか?)
神様とやらに祈る日が来ることになるとは思わなかったけれど、それで助かったら本当に良いのにとそんな事が浮かんでは消える。男から与えられるその恐怖と形容し難い快楽の波に体がカタカタと震えたような気がしたけれど、果たしてそれが本当に恐怖によるものなのか、この異常な快楽からなのか、はたまた両方からなのかなんて馬鹿になった俺の頭じゃ到底理解出来なかった。

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