ロボットに支配された世界と僕
僕たちの世界は〝ロボット〟という体のほとんどを機械化した改造人間に支配されている。
弟の蓮と廃墟の街で日々を懸命に過ごす僕たち兄弟は、細やかな幸せを探すように生きていた。
ある日、弟の蓮が発見した廃屋の洋館にある書庫を訪れた僕たち兄弟。
僕は大のレトロマニアであり時間を忘れて蔵書を読み漁っていた。
それがいけなかったのだ。
あの時、弟の助言通りに帰っていれば。
僕たちは支配されずに済んだのだ。
そして、僕たち兄弟はもうあの快楽から逃れることができないほどに、支配されてしまったのだった――