愛すべき友人を拉致監禁

必要最低限の家具しかない空き家は、ガランとしていて、現実感を奪っていた。隣家までは、徒歩なら20分はかかるであろう田舎道に、この光景はふさわしくないなと、柊紘一は自嘲した。ベッドがないため、大きめのバスタオルだけを敷いた床に、白いタキシードを着た男性が眠っている。
豊原直登。紘一の大学時代からの友人で、現在はアパレル関係の仕事をしている。
紘一は、直登のいわばパシリだった。彼の命令ならなんでも聞いた。わがままで理不尽な要求もあり、友人達のなかには、イジメではないかと心配してくれる者もいた。
だが、紘一は幸せだった。直登のことを愛しているのだから、彼の命令を聞くのは当然のことだった。
なのに、直登は就職して3か月後には結婚を決めたと言った。相手は、大学時代の友人の一人である桑原雅美。2人が付き合っていることさえ、紘一は知らなかった。
「ん・・・」
直登が小さな呻き声をあげる。そろそろ、起きる頃だ。式場で、緊張する彼に睡眠薬入りの紅茶を飲ませ、ここまで車で連れてきてから、もう2時間はたっていた。
紘一は、直登が暴れないように、両手を後ろ手に縛り、ゆっくりと白いタキシードを脱がせていった。途中で、直登が目を開ける。そして、寝惚けているのだろう。雅美?と、聞いた。カッとなった紘一は、直登の頬を叩くと、無理矢理口付ける。
舌を絡めながら、両手ではシャツを引き裂く。何が起きているかわかった直登は、顔を左右に振って、激しいキスから逃れた。
「紘一っ。ふざけんなっ」
怒鳴られても、紘一は涼しい顔で受け止めた。綺麗にセットされた黒髪を乱し、いつもきつい瞳は、今日は更にきつくなっている。そして、さんざん紘一にキスをされ唇は、まるで口紅を塗ったかのように赤くなっていた。
ビリビリに破けたシャツからは小さく、プックリしている乳首が立っていた。
紘一は、直登の静止もきかず、下半身も裸にしていく。
そして、うっとりとした表情で指で性器を掴んだ。優しく揉みながら、先端をクリクリと弄る。
だが、なんの反応も示さなかった。
「紘一。冗談だよな?それとも、ドッキリか?みんな、いるんだろ?」
直登の、いつもと違う様子に、直登が焦って周囲を見回す。だが、紘一から返ってきたのは、信じられない言葉だった。
「誰もこないよ。今日から、直登はここで僕と暮らすんだ」
「ふざけんなっ。早く戻せっ。式が始まるっ」
「とっくにだよ。今ごろは、みんなで君を探してるだろうな。雅美も一緒に」
いきなり出てきた妻の名前にギクッとした。そして、紘一に見せられた写真に、更に驚愕する。花嫁衣装を着た雅美の姿。明らかに隠し撮りらしい、その写真に、直登は焦る。
「言う通りにしないと、わかるよね?」
直登は、もう抵抗することさえ許されなかった。
暗くなっても、電気が通っていないため、部屋の中は真っ暗だった。ただ、室内には直登の微かな呻き声と、紘一が、彼のぺニスをしゃぶる淫猥な音だけが響いていた。指で弄ばれても、なんの反応も示さなかったが、やはりフェラチオの快楽には抗えず、直登は紘一の口の中で、既に2回も射精している。
アナルには、紘一が用意しておいたピンポン玉が埋め込まれている。最初は違和感でしかなかったピンポン玉が、増やされ、奥へと移動する度に、信じられない気持ちよさを直登に与えた。
紘一は、直登の中からピンポン玉を抜き出すと、衣服を脱ぎ捨てる。
窓から差し込む月明かりに、引き締まった紘一の裸体が浮かんだ。ずっと、水泳をやって来た紘一は、逆三角形の美しい裸体をしていた。そして、中央には太く熱いペニスが隆起している。
直登は、先程のことを思い出して、顔を赤くした。無理矢理、紘一の性器をしゃぶらされ、拒否する度に雅美の写真を見せられた。
だが、紘一の喘ぎ声を聞いた瞬間、ズクッと自身が反応したのも事実だった。
「もう、我慢できない」
紘一は、直登の中からピンポン玉を取り出すと、いきなりペニスを突き立てた。誰もいない空き家に、直登の悲鳴か響く。
「はあっ、あっ、動くなっ、裂けるっっ、裂けるぅ」
「気持ちイイッ。これが、直登の中、気持ちよくて、気絶しそうだっ」
2人は別々の感情を口にした。
直登は、紘一に貫かれた痛みと屈辱。そして、恐怖。
対して、紘一は直登の肉の柔らかさと、熱さ、そして絡み付くような襞の感触。いいだけピンポン玉で慣らしたアナルは、やすやすと紘一の太く逞しい男根を根元まで飲み込んだ。
グッ、グッと腰を進める紘一に、直登は悲鳴を上げ続ける。
「許してっ。やだっ、やっ、ああぅ、あっ、ああああああああっ」
激しいピストン運動の後。直登は意識を失ったが、彼のペニスはぐっしょりと濡れていた。
そして、紘一も直登の中に精液を放った。
紘一は、それからも直登を犯し続けた。縛りあげられ、様々な体位で紘一を受け入れた直登。
そんな日々が、1ヶ月も続いた頃。
「俺が欲しい?」
紘一がペニスを出した瞬間。直登は、ゆっくりと舌なめずりをした。
「紘一が、欲しい」
そして、なんの躊躇いもなく紘一の性器を口に含む。舌で愛撫されながら、紘一はニヤッと笑った。もう、直登の中に雅美への未練は残っていなかった。
既に、直登の腕からロープは外されていたが、彼が逃げることはなかった。

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