地下室の中、銀色の髪の男が拘束されていた。
拘束された男と対面して立つ男が笑いながらその銀色の髪を乱暴に掴んで持ち上げる。
「ここに来るとは思っていたよ。我々の研究の成果がよほど気になるらしい。でも無駄だよ。ここに来た人間は出ることはない。ハル君、だったか?」
そう呼ばれて銀髪の男は目を微かに見開く。
「どうして名前を?と思っているね。君の情報はちゃんとこちらに来ている。スパイ対策は万全だ。こちらにも優秀な作業員がいてね。さて、そんな話はどうでもいい。今話すべきことは君の処分だ。世界一の機器開発メーカーであるわが社のデータを盗み出そうとした罪は重い」
男の指先がハルの喉元に触れる。
「ん?死ぬのは怖いか?」
ハルが睨みつけると男が笑った。
「気丈だな。大いに結構。その方がこちらとしても都合がいい」
指先がのどの下を降りて胸を撫でる。
「ッ、」
ハルが身じろぐ。
「いい体躯をしている。身長180センチ。筋肉量も申し分ない。研究体として使える」
「何の話だ……?」
「我々の開発は多岐に渡る。金持ちの道楽は様々でね。究極の快楽を求めるお客も多いんだ。何、恐れることはないさ。我が開発に関われるのだから光栄に思いなさい」
男が目を細める。
ハルは得体のしれない気配を感じてぞくりとした。
■■■■■■■
部屋を移動させられると拘束を解かれて地下の個室に放り込まれる。
窓も何もない。ガラスのドア越しに観察されている。
取り付けられたスピーカーから男の声がする。
「この部屋は私が入れないのは残念だがね。ここから観察させてもらう」
目の前には巨大な機械がそびえていた。部屋の半分をその機械が占めている。
その機械がゆっくりと起動音を立てて動きはじめる。
逃げる暇もなくアームが伸びてきて四肢を拘束される。
「放せッ……!」
動いてもびくともしなかった。
部屋中にガスが満ち始めた。
息を止めてみるが皮膚からも入り込むらしく、身体が熱くなってくる。
「く、そっ……!」
胸の前にスポイトらしき装置が移動してくる。
「なッ……」
その液体が胸に垂れると衣服が溶け出す。
硝子越しの男が言った。
「安心してくれ。それは衣服の繊維だけを溶かすようになっている」
ガスを吸ったせいか胸は触れられてもいないのに固く芯を持っていた。
振動音が聞こえた。
そちらに目をやると丸い振動する球体の付いたアームが伸びてくる。
「やッ、今はッ……!」
避けようと動くが何の抵抗にもならない。
「ぁあ、あッ!」
胸の先を丸い球体に挟まれる。
二つの球が胸の先を押しつぶすと全身に抜けていくような強い快楽が沸き起こる。
「や、ぁッ!、やだ、だめッ……!」
身体を逸らすが胸の先を弄ぶ機械はもがけばもがくほど振動を強くする。
「は、ぁッ、やッ……あ、ッ……!」
「力が入っているね。もっと楽にしなさい」
ドア越しに見ている男がそう言って操作を変える。
「うぁッ!?」
拘束されていた手足から電流が流れてびくりとハルの身体が跳ねる。
筋肉が緩んで力が上手く入らない。
力が抜けきったところを振動で執拗に責め立てられるともう限界だった。
「やっッ……!ぁ、ぁあああッ!」
堪えきれなかった熱が一斉にハルの身体の中心に集まって吐き出される。
硝子越しの男が声を掛けた。
「どうかね?胸だけでイッた気分は?」
「うるさいッ……こんなの大したことじゃ……ッ!」
胸の先に振動を当てられてびくりと身体を震わせる。
「元気がいいな。大いに結構」
アームがも一本伸びてきて濡れた股間へ押し当てられる。
スポイトがその服も溶かしてしまうとペニスが外気にさらされる。
すでにもう硬度を持ち始めていた。
球体がペニスを挟んで振動する。
「ぁあっッ!」
直接的な刺激に腰を捩らせているとアナルにアームが伸びてきてゆっくりと侵入してくる。
「やめ、ぁあ……!」
抵抗しようとすると電流が流れてきて力も入らない。弛緩したアナルにアームは容赦なく入り込んでくる。
アームが入り込むたびにアナルの縁はまるで喜ぶみたいにぴくぴくと動く。奥をアームがぐりぐりと抉るとペニスの快楽が強くなった。
「あッ……!」
上ずった声が思わず漏れる。
「ただ振動するだけじゃ芸が無いだろう。こんなこともこれは出来るんだよ」
細長いコードのようなものが現れる。
恐ろしい予感がして身を震わせる。
「やだ、おいっ!やめろッ……ぁッ……」
コードは尿道へ潜りこんでゆく。
恐ろしくて仕方ないはずなのにガスを吸っているせいかペニスは熱くなって一向に萎えない。
その時、ペニスの奥で振動が起こってハルは腰を跳ね上げた。
「ッあ、ぁああああッ!」
目もくらむような刺激が全身を襲う。
今まで経験したことのない深い場所からの快楽だった。
ペニスの奥で振動が来るたびに凄まじい射精感が襲ってくる。
「や、やだ、やだッ!ぁ、ぁあああッ!」
ペニスの振動が強くなる。アナルの奥も、尿道の中も、胸の先も、全身を犯されて暴力的な快楽に泣き叫ぶ。
「ぁ、やッ……ッ!、~~~ッ!!」
びくびくと全身が痙攣する。
ペニスから精液が吐き出される。それなのにまだ快楽は終わらない。
アナルの奥を刺激する動きは止まらない。
「は、も、今、イッた!やだ、止めてッ!」
懇願する声も機械の前では何の意味も持たない。
ハルは再び精液をひくりひくりと痙攣しながら吐精する。
そんな反応を弄ぶように機械は無常に動き続ける。
とろとろとペニスの先からは薄くなった精液が零れる。
「ぁッ、ぁあッ、また、イッ、イくッ……!」
びくびくとハルが痙攣する。
機械はそれを咎めるように責め立てる。
「やぁッ!も、ぁあッ!ッ!あああッ!」
がくがくとハルは身体を仰け反らせる。
ペニスから透明な液体が吹き上がった。
身体の全神経の快楽を機械に蹂躙され続け、全身溶け出してしまいそうな地獄な快楽にハルは声にならない叫びをあげる。
硝子越しに男が笑った。
「良い研究体が見つかったものだ。わが社のために、せいぜい壊れてくれよ」
どろどろの快楽に見舞われるハルにその声は聞こえない。
「も、助けッ、たすけて……ッ!ッ、~~~ッ!!」
喘ぎと懇願だけが部屋の中に空しく響いた。
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