悪夢の檻

目覚めると檻の中だった。
「何これ」
記憶は不自然に途切れている。通学路を歩いていたら後ろから誰かに襲われ、薬を染ませた布で口を塞がれた。鼻腔にツンとくる刺激臭、多分クロロホルムだ。その後の事はよく覚えてないが、誰かに引きずられていた気がする。
智は学ラン姿のままだった。まだ中学一年生、華奢な身体にはだぶだぶのサイズ。綺麗な黒髪にぱっちりした目、小さい頃はよく女の子と間違えられたが喉仏が張ってきた現在はさすがにそんなこともない。
「目が覚めたな」
「!」
弾かれたように顔を上げる。鉄格子の向こうにガタイのいい男が立っていた。手には黒い鞄をぶらさげている。
「おじさん誰ですか」
「誘拐犯だよ」
やっぱり。
「家に帰してください、このことは誰も言いませんから。懲役くらいたくないでしょ、考え直すなら今のうちですよ」
こみ上げる恐怖心を押し殺し、生意気な軽口を叩く。すぐ虚勢を張るのは悪い癖だ。だが誘拐犯の卑劣な脅しに屈するのはプライドが許さない。
「随分威勢がいいな、俺が怖くねえのか」
「冗談でしょ、薬を嗅がせなきゃまともに誘拐もできないのに。腕力に自信がないんですか?」
馬鹿にしきった口調で挑発すれば、男の顔が真っ赤に染まる。痛快だ。内心溜飲をさげた智の思惑に反し、男の顔が卑しく歪む。
ポケットから出した鍵で檻を開けた男が、智の片腕を掴んで引きずりだす。
「やめろ、はなせっ!」
いきなり平手打ちが飛ぶ。頬を張られた衝撃で口の中が切れる。床に突き飛ばされた智が悔しげに睨めども動じず、鞄のジッパーを引き下げて中に手を突っ込む。
「ッ……!?」
眼前に突き付けられた物に息をのむ。それは巨大なバイブだった。
「や、やだ」
「へえ、これが何かはわかるんだな」
智は性に興味津々な年頃だ。多感な思春期にさしかかれば、エロ本を盗み読みしたりネットで画像をあさり、最低限アダルトグッズの知識は仕入れている。しかし智のそれは主として用いる側で、自分が使われる側に回るのは全く想定してなかった。
「来るな、あっちいけ!」
生理的嫌悪感を剥き出して怒鳴る智に歩み寄り、男がおもむろにズボンのベルトを引き抜く。勢いよく腕が降り抜かれ、革ベルトが智の上腕を打擲。
「~~~~!ッあぐ」
乾いた音と激痛が炸裂、瞼の裏が真っ赤に染まる。過保護な両親に甘やかされてきた智に、折檻を受けた経験など当然ない。生まれて初めて鞭打たれ、あっさり気力を挫かれる。智が甲高い悲鳴を上げれば男はますますもって調子に乗り、狂ったように腕を振り上げ振り下ろし、ベルトで彼を叩きまくる。
「あッ、んあっ、や、やめてくだ、痛ッあ!」
熱を持ち疼く体をよじらせ、床を這いずり逃げれば尻にベルトがあたり、「ふあっあ」と内股で悶える。先刻までの威勢は消し飛び、泣きじゃくりながら命乞いする智の後ろに回り、男が冷たく命じる。
「両手を背中でそろえろ」
「こ、こうですか……」
これ以上痛くされるのは嫌なので大人しく従えば、ベルトで両手を縛り上げられる。手首に巻き付くベルトが窮屈だ。
「っぐ!」
バックルの金具が手首の皮膚を食い破る。両手を封じられると拘束感が凄まじい。恐れ慄く智を不躾に眺め回し、正面に立ち返る。
「しゃぶれ」
「や、やだ……」
「またベルトでぶっ叩かれてェか?今度はちんちん狙うぜ」
「いやだ!」
男が本気で凄む。身体を鞭打たれただけであんなに痛かったのだ、ペニスを叩かれたらショック死するかもしれない。覚悟を決めギュッと目を閉じる。
男はニヤニヤ笑いながら片手に持ったバイブで智の頬ぺたを叩き、唇にねじこんでくる。
「その小さくて可愛いお口をあーんして、表も裏も丁寧にコイツをしゃぶるんだ」
「んッぐ、んぶっぐ」
「上手いじゃねえか、よーく唾を塗せよ」
巨大なバイブが敏感な口の粘膜を犯す。無機質なゴムの味に吐き気を催すが、えずくのは許されない。智は頬に涙を伝わせながら言われた通りにする、ぎくしゃくと顎を上下させ舌を絡めにいく。男がどんどん息を荒げ、待ちかねたようにバイブを引き抜く。
「かはっ、げほげごがほっ!!」
「お粗末な舌遣いだが大まけで及第点くれてやる」
透明な唾液の糸引きバイブが抜かれると同時、我慢できず激しく咳き込む。空気を吸い込んで噎せる智を見下ろし、男がズボンを下ろす。
「今度は本番だ」
「ひっ……」
生臭い匂いが鼻に突く。赤黒く屹立する男根が眼前に迫るも、必死な首振りで拒絶を示す。
床を掻いてあとじさる智を蹴り転がし、まだ何物も受け入れた事がないピンクのアナルにバイブの先端をあてがうや、一息に貫く。
「~~~~~~~~~~~~~んアあっあ!」
たっぷり塗された唾が潤滑油となり、バイブがずるりと飲み込まれる。下肢から脳髄まで駆け抜ける激痛に仰け反る智、男は構わず抽送を開始。
「ふあっ、痛っぐ、や、やめ痛たっ、死ぬッおなかぐちゃぐちゃ、や、ぐるしっ」
バイブが肉襞を巻き込んで腹を圧迫、智が目を剥く。
身も世もなく泣き叫ぶ智をよそにスイッチを入れる。低い唸りをたてバイブが振動し、アナルに根元まで刺さった状態で肉襞を攪拌する。前立腺を揺すり立てられ、幼いペニスがもたげていく。
「一人でよがってんじゃねえよ」
「!!!!!あっ、が」
固い靴底が智の股間を踏みにじる。
「お前の口は喘ぐっきゃ能がねェのか、やることわかってんだろ馬鹿ガキ」
男が威圧的に顎をしゃくり、智の口唇に生臭いペニスをねじこむ。バイブは振動したまま放置だ。膝立ちの姿勢で必死に男のモノを含む智、後孔を穿たれる快楽に内腿が痙攣しペニスがぼたぼた雫を垂らす。
「んっぐ、ふぐ、うっぶ」
「ズボンの股間がびしょ濡れ大洪水だな、漏らしちまったのか?」
ベルトで後ろ手に縛り上げられ、膝立ちのご奉仕を強制される智。
電動のペニスが絶えず尻をかきまぜ、上の口は生のペニスに犯され、酸欠の苦痛にもいや増す絶望に少年の目は虚ろになっていくのだった

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