交換条件~何度でもイくから付き合って~

「本当に、実験に参加したら、俺と付き合ってくれるんだろうな?」
「約束する。なんなら契約書でも書いておくか?」
軽口にぐっと唇を噛み締める。
実験、つまりは機械に犯される対価として付き合う権利をもらうなんてこと、書いたところで誰に見せればいいんだ。
見つめる先には好きな男。
そして、俺が繋がれているのは謎の機械。
そう、吉見はWBと呼ばれる快楽機械を作っていて、発売に向けて改良を重ねている最中だった。
「快楽機械を使用できるのは幅広い体型の方がいいのに、丁度お前の体型の奴が途中で逃げたんだよな」
ため息交じりで吉見は俺を見た。
「身長180cm超えで体重が80キロ、筋肉量も多い20代。本当ラッキーだったな」
「……本当に付き合ってくれるんだろうな」
「あぁ、俺は別に処女喰いでもないし、そもそもお前も処女じゃないだろ」
同性愛者なことはバレているが、あけすけな言い方に思わず俯いてしまった。
「すでに全裸のくせに、可愛いな」
可愛い、感情のこもって無い誉め言葉でも嬉しくなるのは仕方ない。
「さて、しっかり拘束はされたな?」
締めつけ具合は悪く、頷く。
「傷つけるのは本位じゃない。あくまで、快感だけを感じてほしい」
「わかってる。……本当に、付き合ってくれよ?」
「もちろん。……ただ、WBとの相性が良すぎて、俺を要らないって言う可能性もあるだろうけど」
「そんなわけない。こいつはただの、機械だろ
「そうだな。でも、上手いぞ。何せ、快感だけに特化した機械だからな」
「でも、機械だ」
「だけど、こいつの局部は俺の性器を見本にして作ってるんだぜ」
局部、性器。
その単語にぞわっとした感覚に体が襲われる。
「お、言葉だけで感じたのか。早いな」
「え、こいつの、ここ……」
そう言って俺は足の間に鎮座するデカいドリルのようなものを見つめる。
「そ、これ俺のペニスを型どった後、改良したんだよ。流石にそのまんまだとただのディルドだろ」
あはは、と笑う吉見に笑い返す事が出来ない。
「仕掛けもいろいろ考えているんだが、作田の反応見てまた改良するつもり」
ドリルのようなものを掴めば、まるで扱いているように見えて、俺のチンコがピクと反応した。
「おいおい、まだ入れても無いぞ。あんまり早すぎると、」
そこで俺の耳元に近付きそっと言葉を流し込む。
「研究にならないだろ」
息遣いがやばいとふるふると体が震える。
「はは、WBには他にもたくさんの仕掛けがある。全部試して、イきまくってくれ。絶頂地獄なんてなかなか味わう機会ないだろう?」
「吉見と味わいたい」
素直に零せば、後でたっぷりとな、と耳にキスされて俺のチンコはビクビクなりっぱなしだった。
「始めるか」
その合図でWBが作動し始める。
思ったよりも煩くない機械音と共に、手が出てきた。
うねうねと動くその手には吸盤付きとモップの様な毛が付いた指がある。
怪しい動きの手が俺の体に這った。
とろとろと隙間から液体が染み出し、俺の体を濡らして行く。
「媚薬入りの液体だ。中毒性はないから安心してくれ」
媚薬の時点で安心できないが、とりあえず頷いた。
指のように先が分かれ、優しいタッチで吸盤が俺の体に吸いつく。
ペタン、ペタンと微かな音がして吸いつくその動きはまるで全身を唇で愛撫されているかのような感覚になる。
また、サワサワと揺れる毛がくすぐったく、身をよじりたくても拘束されているためできないもどかしさに何故か体はどんどん興奮して行くのを感じた。
「音の改良が必要だな。少し色気がないな」
もっとこう、そう言って俺の耳元でリップをさせてくる吉見。
吸盤の動きと合わせてくるものだから、まるで吉見に体中にキスされている気になって吐息が零れて行く。
「へぇ、これだけでもいいのか。ヘッド装置で代用可能かな」
吸盤が乳首を捉え、そこを何度もペタンペタンと繰り返し吸いつく。
「ふぁ、あぁ、むねぇ、むぅねぇえええ」
「作田は感度いいな。胸でもイけそうだ」
感じまくっている胸に別の感触。
吸盤の中から細い針のような物が出て、俺の乳首の穴をズボズボと突いてきた。
「ひぁん!穴、穴はやぁめぇてぇえ」
今までにない感覚にガタガタと体を揺らすも、拘束具が邪魔して動けない。
「お、ペニスが勃起してきたな」
先程よりも確かに下半身が充血しているのが分かる。
「凄いな、胸吸われてここまで感じるのか」
すると、そこで毛のついた方の手が下半身へと伸び、サワサワと俺のチンコを撫でる。
先走りがトプリと零れ、尿道をふき取る動きをするくせに、触れる毛の感触にぞわぞわしっぱなしだった。
息を小さく吸い、耐えるようにしていると、吉見は声を出せと命じてくる。
「声も大切な研究材料だからな」
すると尿道に触れていた毛が一気に穴を押さえこんできた。
出せないせいで、チンコが気持ち悪くて出させてほしいと訴えるも、却下される。
「あぁ、そうだ、一番大切な穴をしっかりと塞いでやらないと」
その言葉通り、俺の足の間にあったものがウィンと回りだし肛門に近付きそのまま穴を押し広げていった。
吉見のチンコから型どった、そう思うだけで俺の穴はキュっと締り、まるで食むようにその機械を愛撫しているのが自分でもわかった。
「喰い付きが凄いな。中での収縮も数値化されているが、……これだけ締められたら、男もイチコロだろうな」
そう思うなら、こんな機械じゃなくてお前のチンコを食わせろよと思うが実験は終わらない。
「時間制限しなくて良かったよ。気絶しても何をしても、お前の体の中で機械は動き続けるからな」
「ちょっと、待ってくれ!」
「あぁ、大丈夫。名器のお前だって満足する動きを、WBはしてくれるはずだ」
すると体の中でWBが変化したのがわかった。
小さなイボイのような物が伸びている部分に出ている。
これは、まるで真珠入りのチンコのようだと俺の穴が反応する。
見計らうように、尿道が解放される。
「良いだろう?機械は無限に変化させることができる。他にもたくさんあるから、たっぷり堪能してくれ」
WBに犯され、吉見に見詰められて俺は一度目の射精を盛大に行った。
ビューッと出て行く白濁を吉見は愉しそうに見つめているから、また俺の体は感じるようにブルリと震える。

その後のことは、正直全てを覚えていない。
もう何度イかされたか、数えることも放棄した。
ただ、ブシャァ、噴きだす潮が止まらない。
ひんひんと喘ぎ続ける俺を見つめる視線に、体が熱くなる。
「俺より、こいつとの相性の方が良さそうだなぁ」
あはは、と意地悪く笑うその声に俺の唇からはダラダラと唾液が零れる。
言葉すら上手く紡げない自分をあざ笑うかのように、WBがケツ穴の中で蠢く。
イったままの俺の中で何度も何度も先端を膨らませては中から液体を吐きだし、俺に種付けを繰り返す。
「あぁ、あああああ」
ぽっこりと膨らみ始める俺の腹を吉見は撫でながらくつくつと笑う。
「俺の子孕む暇、ねぇなぁ」
いやだ、俺は吉見に抱かれたいと思うも、口からはだらしなく唾液と喘ぐ音。
「人は何処まで快楽で堕ちることができるのか、俺を欲しいと言いながらも、」
そこで言葉を切り、吉見はWBと俺の結合部を凝視する。
「引くついてすっかりケツマンコになった穴はWBを咥えて離せなくなっているだろ」
やだやだ、吉見が欲しいと思うのに、WBの振動に俺の腰は揺れっぱなしだ。
「WBもお前の体、気に入ったってよ」
機械であるWBには感情などない。
ただ、電源が入っているから切れないだけだ。
「WBはタフだからなぁ、お前をどれだけでも絶頂に導いてくれる。お前もイきっぱなしで気持ちいいよな?」
撫で上げられる手に頬を寄せてお前がいいと言いたいのに、WBが的確に俺の悦いところを狙って突いてくる。
吉見の言う通り、俺の快感を拾い上げ、どんどん学習していっているのだろう。
「あぁあああ、やぁ、やだぁ、そこぉやぁ」
体は体液まみれでやだやだ言う俺を吉見は見ている。
体内ではWBがまた膨れて、俺に種付けを繰り返す。
「あとどれだけ、体力が持つか楽しみだ。その時、お前は俺とWBどちらを選ぶだろうな?」
愉しげな声に、吉見だと言いたい。
言いたいのに、俺の尻はまるでWBを離さないというようにひくひくと感情のない部位を締め続けていた。

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