機械によって淫らに濡れるご主人様

橘家に仕える執事、呉林京一郎はどこから見ても隙がない執事だった。オールバックにした髪に、黒縁のメガネ。ほっそりとした顔立ちはどこか神経質な印象を周囲に与えた。
だが、そんな呉林には人には言えない、ある欲望が潜んでいた。
「おはようございます。誠司様」
橘家の当主である誠司は、今年で31歳となる。栗色のサラサラとした髪をしていて、30代には思えない幼い顔立ちをしていた。
洒落ではなく、もし制服でも着たら高校生に見えてしまうほどだ。だが、そんな外見には似合わず誠司はいつもクールな態度で、誰の言葉に対しても反応は薄い。もちろん、長年仕える呉林にもだ。
交際していた女性というのも、知っている限り一人もいない。
(もしかすると、誠司様には性欲がないのか?)
彼がオナニーをしている姿など、呉林には想像もつかなかった。
そんな時に、呉林は使用人の一人からある機械の存在を教えられた。
「セックスの機械?」
不可思議な言葉に首をひねれば、使用人が楽しそうに言う。
「この間。お屋敷の地下で見つけたんです。それで、古株の近藤さんに聞いたら、昔の拷問器具の1つだそうですよ。痛みとか出るようなのは苦手だった、かつての当主か使ってたんですって」
確かに、痛み以外で屈辱的なのは人前で痴態を晒すことだ。
そして、呉林はふと考えた。その機械に誠司を犯させたら、どんな姿になるのだろうと。
(何を考えているんだっ。私は)
だが、その日から呉林の欲望はおさまることはなかった。それどころか、誠司の姿を見る度に妄想が膨らんでくる。
そして、限界を迎える。
ある夜。呉林は誠司を睡眠薬で眠らせると、誰にも気づかれないように抱き上げ、地下室へと向かった。
確かに、聞いていた通りに機械がある。
一人がけの革椅子に、触手が無数に取り付けられている。
そっと誠司のパジャマを脱がせると、華奢な裸体を椅子に座らせた。
たちまち、椅子は静かに動きだし、誠司の両手と両足を拘束し大の字に広げた。
ゴクリと呉林の喉が鳴る。
ホクロ1つない白い肌に、ピンク色の乳首。ペニスはさほど大きくはないが、形はよく、更にその奥で密やかに開いたアナルは、まるで花のように淡いピンク色をしていた。
機械の音が突如大きくなり、先っぽだけが人間の手をした触手が伸びてきて、誠司の乳首を摘まみ捻り出した。
「あっ、ん・・・っ」
意識がないのに、誠司は甘い声を出して、ペニスを反応させた。
すかさず、違う触手が伸びてきて、ペニスを激しく扱き出す。
「ひあっ。あっ、あっ、ああっ」
無防備に唇を開いて、誠司が喘ぐ。たちまち、誠司のペニスは濡れだし、ポタポタと床に白い液体がこぼれ落ちた。
その頃になって、やっと誠司が目を覚ます。
「呉林?これは、何を?」
恐怖に青ざめた誠司が、すがるように呉林を見る。その顔が、更に呉林の下半身を熱くした。
「おはようございます。誠司様」
呉林は、普段通りの挨拶をすると、誠司の顔を両手で包み込んだ。
「今から、あなたはこの機械に犯されます。私の前で」
「え?あっ、嫌だっ。お尻の穴に、何かがっ」
触手の指が、誠司のアナルを両方から広げる。リズミカルに左右に割ると、ブラシのついた長い棒がアナルの中へとズッと差し込まれた。
「あんっ。ああっ、あっ、はあっ」
限界まで両足を広げられ、ブラシで奥の奥まで犯されながら、誠司が精液を迸らせる。呉林は、誠司がアナルで快楽を得られることを知った。
ズキッと胸のどこかが痛む。
(誠司様に女性がいたことはない。だが、男性は知らない)
それなりに友人はいた誠司だ。その中の誰かに抱かれていても変ではない。
「誠司様。この機械の本来の使い方をしましょう」
呉林は、触手に扱かれ続けている誠司のペニスの先端を指でおさえた。
「やだっ。離してっ、呉林っ」
行き場のない快楽が誠司の中で暴れ狂う。
アナルの奥をいまだブラシで擦られ、誠司の悲鳴が地下室に響いた。
「イキたかったら、質問に答えてください。今まで何人の男と寝ましたか?」
「何、言ってるんだっ。そんなこと、したこと、ないっ」
ご褒美とばかりに呉林の指が離れる。たちまち、誠司のは甘い喘ぎ声が上がり、欲望を放った。呉林がスイッチを弄れば、アナルから触手が出ていった。
ヒクヒクと震えるアナルを呉林の白い手袋をした指が更に押し広げる。
そこに、太く大きな触手が入り込む。
「あっ、やめてっ。呉林っ」
「私をクビになさるといい。こんな淫乱な執事が側にいては、危険ですよ」
呉林は覚悟していた。こんなことをして許される訳がないと。
「そうだな。こんなことをするお前を僕は許せない」
だが、誠司は嬉しそうに微笑むと、呉林を見つめた。
「クビになんかは、しない。僕は、お前が大好きなんだから。知らなかったろ?僕が、お前を好きなんて」
呉林にとっては、信じられない答えだった。誠司が自分に恋をしているなんて。だが、誠司のペニスは呉林の指に反応している。触れると、たちまち熱く固くなっていった。
言葉よりも、余程雄弁だ。言い様のない歓喜が呉林を満たした。
だが、呉林はもう普通のセックスでは満足しないだろう自分を感じていた。
「機械に犯される誠司様は、私の理想です。こんなに、淫らでいやらしい顔は、誰にも見せたくない」
呉林がスイッチを強くすれば、椅子の中央から男性の性器のような棒が出てきて、誠司を容赦なく責める。
「やめてっ。呉林っ、あっ、ダメだっ。んっ」
悲鳴さえ上げられず、誠司は体を激しく上下させられ、その凄まじい快楽に、何度も射精へと導かれた。
「はうっ」
誠司は、何度か射精した後、ガックリと力をなくした。
あまりの快感に体がついていけなくなったのだ。
触手が離れ、呉林は意識のない誠司のアナルを指で、探った。
熱く、柔らかな内部に触れているだけで、気持ちが高ぶって仕方がなかった。
それから、誠司は呉林によって機械に犯される日々を送ることとなった。
誠司のアナルは、機械の触手と呉林のペニスに交互に犯され、屈辱感と満足感のなか、誠司は意識を飛ばす夜を過ごした。
呉林は、機械と自分に犯され淫らに快楽を貪る誠司の姿に、悦楽の表情を浮かべるのだった。

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