俺は、金が無かった。
大学2年生の長い春休みを利用して、昼夜バイトをし金を稼ごうと思っていたら時期が悪かったのか申し込んだすべてが不採用だった。
そんな中、アパートのポストに最新医療介護器具のテスター募集のチラシが入っていた。
金額は応相談とのことだが、あまりに怪しいのでチラシに印刷されていたQRコードをスマホで読み取る。
問題なくHPが表示され、とりあえ画面をスイスイと動かすとサイトに埋め込まれた動画が目につく、メガネをかけた白衣の若い男性が介護器具の説明をしているもので、大手企業にも納入しているそうだ。
なかなか良さそうだと思った俺はモニター募集について名前などの必要事項を打ち込んでメールをした。
すぐに定型文の返信メールがくる。3日後に正式な面接と場合によっては即日にも開始すると書かれている、金が無いからありがたい。
当日、メールに添付されていた地図に従い電車に乗って2駅ほど離れた場所にある会場というか、こじんまりとしたボロビルの中に入っていく。
面接会場はこちら⇒ という貼り紙にしたがって階段を上がり会場入口につくと、動画に映っていたメガネの男性が俺を見てニコリと微笑み話しかけてくる。
「面接の方でよろしいですか? お待ちしていました、どうぞこちらへ。早速ではありますが面接を開始したいと思いますので中の席にお座りください」
「あっハイ、どうも」
我ながら挨拶が下手だなと思いつつ部屋の中に招き入れられ、メガネ白衣と二人きりの面談となった。
「本日はご足労いただき、ありがとうございました。私は介護機械の設計製造を担当させていただきます石間 良文(いしま よしふみ)と申します、よろしくお願いします」
「いえ、こちらこそよろしくお願いします」
「まずは、お名前の確認からですが、秋葉 駿(あきは しゅん)さん20歳大学生という事で間違いないでしょうか?」
「はい、まちがいありません」
「では、簡単な話ではありますが、秋葉さんにお願いしたいのは当社の最新型介護機器を実際に使っていただいて、耐久性と問題点の洗い出しの協力をお願いしたいのです。あと運動経験あります?かなりガッチリしていますね」
「あー水泳をやってはいたんですが大会には出られないレベルでした……それで、テスターとかそういった感じなんですか?」
「えぇ、そのような感じです。介護需要の高まりとともに介護者の負担軽減を求める声が大きくなっておりまして、我が社としては機械的にどこまで可能なのか日夜研究しておりますがサンプル数が足りないので外部の人にお願いをしているのです」
「お金はどれぐらいもらえるのでしょうか?」
「一週間コースですと、これぐらい万円です」
「はい、契約します。よろしくお願いします」
もう即決だよ、一週間でこれだけ稼げるならやるに決まってるよ、1週間は介護機械をつけっぱなしでいなきゃいけないみたいだけど、そんなん関係ないわで契約のサインをしたら、すぐに研究室に案内された。
「移動でお疲れとは思いますが、介護機器のテストをお願いしたいので私の言う通りにしてください」
「はい」
石間さんは、もう我慢できないという感じで俺を急がせる、なんというかはしゃいでいる感じがして面白い。
なんだかんだと小走りについていったんだけど、石間さんがテキパキと指示をしてくるのでその通りにしていたらいつの間にか半透明のでかい卵のような機械の中に裸で入れられていた。
『あの……石間さん、これは?』(外部へはマイク音声で話せるようだ)
「はい、私が新規に設計した汎用介護容器です! この容器は外界と違い一定の温度で保たれ、花粉やウイルスなどの侵入を減らすフィルターと内部を自動で洗浄する機能があり、補助人工筋肉や高反発や低反発素材を混合配置し、可動式骨格による適度な変形稼動や蠕動により床ずれの予防に筋肉トレーニング、そして容器内での飲食と排泄など、その他もろもろ全ての介助を可能とした学習型人工知能、装着者の求めるものを満たす3世代先の介護機械と自負しています」
『』(絶句)
「それでは秋葉さん、1週間、よろしくお願いします。汎用介護容器……起動!」
石間さんが手に持っていた赤いボタンをポチっと押したとたん、中の壁がウニョウニョ動きだしたかと思ったらべちゃりと体に張り付いてきた。
『う……動けないですよ石間さん』
「御安心ください秋葉さん、まずは体全体を拘束させていただきまして皮膚の洗浄と尿道や肛門へのカテーテル挿入が始まるだけです」
『なっなにを言っているんですか!』
カテーテルって尿道に入れってって、嫌だ! 怖い! 抜け出そうと力まかせに動こうとしてもびっちり拘束されて指も動かない、体に張り付いている壁から変な液が出てきて小刻みに動きだす、とにかく抜け出そうと筋肉に力を籠めるが全く動かない。
『気持ち悪い、石間さん助けて! 出してください!』
「大丈夫です、まだ3分もたっていませんよ?」
石間さんは目をキラキラさせながら微笑んでいる、こいつおかしい奴だ!
そんなことをやっていた隙に股間へ違和感がくる、なにかに握られているようにチンポを持ち上げられて先っぽになにか柔らかいものが当たる。
ズリュー。
『ふっぐぁ』
チンポの中になにか入れられた! ズリズリと俺のチンポの奥におしこまれて、あまりの気持ち悪さに動かない足や腕がぶるぶると震える。
チンポがジンジンする、そっちに意識がいっていたら急に肛門へ圧力を感じた。
『石間さん、尻に尻になにか入ってくる!やめてくれ!』
「肛門用のカテーテルですね、問題ありません」
『問題大ありだろぉぉぉお』
グニュリ……。
尻の中に入ってきやがる、力んで肛門をしめようとしたけど無理だった……ちくしょう。
よくわからない管が俺の肛門から腸を好き勝手に動き回っている、胃を持ち上げられるような圧迫感に吐き気がしてくるのにチンポはバキバキに勃起している、もう嫌だ。涙がこぼれてくる。
ボロボロと泣きながら外へと助けを求めるように声を出そうとしたら、口の中にナニかを無理やり押し込まれ声が出せない、苦しくて悔しくてもがいていると体にはりついていたのがまた小刻みに動きだす、まるで大きな舌で前進を舐めまわされるような感覚、指の先や耳の中、乳首やワキ、弱いところを丁寧に刺激されて、俺は耐えることができない悔しさと快感の中で射精してしまった。
『ごぁぉぁぁぁぉぉあぉあ』
「おや? 射精してしまったのですか?」
俺は石間を涙目になりながら、にらみつけることしかできない。
「ちょうどいいので性的欲求に対しての耐久試験をさせていただきます、地味に女性介助者の苦労する部分なので、実地で試験できるのはありがたいです。それではポチっと」
石間はそんなことを言いながら黄色いボタンを押す。
ゴウン。
機械が一度唸るような音を立てた。
体を拘束する部分が減って手首と足首だけが固定される、そして細い管を束ねたようなモノが俺の体をまさぐる。
まるで人の手のように尾てい骨の上からうなじまでスーッと撫でてきて、それなりに鍛えた筋肉を羽毛の羽のようにムズムズと刺激する。
乳首をつつかれ、足の付け根をサワサワとやられ、肛門の中に入った管が前立腺を甘く優しく、なんどもなんども責めたて尿道カテーテルは耐えることをさせまいと口を開ける。俺は抵抗することを許されずに、なんども射精した。
「おや? ちょっと最初から飛ばしすぎてしまいましたかね……契約期間は一週間ですからもう少しゆっくりとしたペース配分にしますね、秋葉さん」
石間はそう言うと俺の入った容器の一部をあけて、涙と鼻水とでぐちゃぐちゃに汚れた俺の唇に優しくキスをした。
温かくて柔らかい感触を唇に感じたとき俺は、なぜか大量に長くだらしない射精をしてしまった。
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