明治時代。孤児である澪は、和菓子屋の主人に拾われた。主人である重道に妻子はなく、働いているのもすべて男性だった。小柄で働き者の澪は、たちまち店で可愛がられ、なかでも番頭の兵藤は澪を弟のように可愛がってくれた。
そして、澪もそんな兵藤を慕っていた。いつしか、その気持ちは恋へと進化していた。
「澪。旦那様が呼んでいるよ」
「はーいっ」
澪は元気よく返事をすると、パタパタと足音を弾ませて重道の寝所へと向かった。澪は、どうやら外国人の血が混ざっているらしく、その髪や瞳の色は薄かった。そのためか、暗いなかでも明るく輝いて見えた。
「澪です」
「入りなさい」
重道の声に中へと入れば、そこには重道と、そしてなぜか兵藤もそこにいた。
「あの、どうかしましたか?」
「お前、いくつになった?」
「13歳です」
「なら、もう自慰は経験してるな」
「え?」
いきなり重道に引き寄せられた澪は、布団の上に投げ出され、着物の前をはだけさせられた。そして、暴れる身体を押さえつけられ、重道と兵藤によって身体を細い紐で縛られる。
「やめてくださいっ、旦那様っ。番頭さんっ」
「おとなしくしなさい。ほら、気持ち良かろう?」
しわがれた指が、澪の性器をゆっくりと撫でる。ゾクゾクしながらも、澪が首を左右に振れば、重道は嘆息した。
「兵藤」
「はい」
兵藤は普段の穏やかな笑顔で澪をあやすように抱き締めた。そして、後ろから抱き締めるようにすると、自分の指に唾液を絡ませた。
「兵藤、さん。や、やめてっ」
「痛くないよ。私に任せなさい」
後ろから耳たぶを噛まれながら、兵藤の指がはだけられた着物の間へと入り込む。そして、中をゆっくりと掻き乱した。
「ふっ、あっ、はっ」
若い澪の身体は、たちまち反応した。弱いところを見つけると、そこを激しく擦った。澪の先端から白い液体が滲み出ると、重道は嬉々として唇を寄せた。
「旦那様っ、お止めくださいっ。やだ、あっ、出ちゃいますっ、んっ」
「いいんだよ、澪。旦那様はお前の精液をお飲みになりたいんだ」
兵藤が耳元で囁く。恋しい男の声に、ますます澪の身体は熱くなる。
やがて、澪の絶叫と共に精液が重道の口内で迸った。
「これだ、これを待っていたんだ。もっと出せ、兵藤」
「はい」
兵藤は澪の秘部に深々と指を差し入れ、激しく動かす。
「はっ、あっ、やめてぇ、あんっ」
「わしはな、澪。もう年で男を抱くことはできない。お前を満足させるために兵藤を呼んだんだよ」
重道が髪をそっと撫でる。
膝に乗せられたまま、澪は逞しい兵藤自身によって貫かれた。
「あっ、番頭さんっ、やだっ、はあっ」
兵藤の腕に腰を激しく揺さぶられ、半ば強制的に射精へと導かれる。重道の見ている前で、嫌なのに、それなのに兵藤に触れられていると思っただけで身体の奥が熱くなる。
「溢れてくる、溢れてくる、おお、すごいな」
トロトロとした白濁が伝い、重道が歓喜の声を上げる。
肌に紐を食い込ませ、快楽に悶える澪の魅力に、重道も兵藤も虜になっていた。
「澪。可愛い、澪」
重道が澪の性器を激しく擦る。
「あんっ、はあっ、ああっ」
布団の上で、2人は朝まで澪を愛し続けた。澪は、いつしかその愛撫に感じ、うっとりしていた。
そして、その日から夜になると澪は重道と兵藤によって身体を弄られ続けるようになった。
「今夜もお前の乱れた姿を見せておくれ」
重道に言われて、澪が微笑む。
「旦那様の仰せのままに」
そして、重道と兵藤に身を任せていく。