ぬち、ぬち、くちゅくちゅ……。
目を開けると、白い天井に、埋め込まれた電気が意味のないくらいに光っている。2台のカメラが僕の方に向いているは分かった。
そしてお尻に違和感を覚えた。聞こえてくるのは粘度の高い液体が混ぜられているような音。それは丁度ボクのお尻の方から聞こえていた。
「坊ちゃん、お目覚めですね」
──坊ちゃんって、なんだよ。
男の声に、僕はそう言いたかったが、タオルみたいな布を噛むしかできなかった。
段々と意識がはっきりしてきて、ここが知らない場所ということ、僕はいまベッドに寝かされていること、腰をなにかで拘束されて逃げることができないと言うことを理解した。
──なんなんだよ。
僕の最後の記憶は、黒い車から出てきた人に袋を頭から被せられたこと。
きっとこれは誘拐だ。なら、警察が助けに来てくれるはずだ。
「では坊ちゃん。いつも通り、ミルクのお時間ですよ」
なにが坊ちゃんだ。なにがミルクの時間だ。意味の分からないことを言うな、気色悪い。
「さあ、まずはマッサージからしましょうね」
「──っ」
ちんちんに冷たいものが触れた。暗くて見えないけど、液体みたいだ。とろとろと零れていくのが分かる。
「ウゥーーッ」
その液体がきっと男の手によるものだろう、性器全体に塗り広げられて冷たさと不快感が広がる。
プニッ。
「ウゥッ」
亀頭を摘ままれた。なんでそんなところを触るんだ。気持ち悪い。
ぺちゃ……くちゅ……ふにふに、くちゅ、くちゅくちゅ、にちゅっ。段々と早くなるスピードで性器を上下に撫でられた。
きっと僕のちんちんは硬く勃起しているだろう。
「さあ、ではミルクを出していただきましょうね」
かぽっと音がして、性器に何かがつけられた。
ぎゅいーーーん……。
「ウ、!?」
機械の作動する音がして、それと同時にちんちんにつけられた何かが収縮を始めた。
搾り取るような動きで、ちんちんをぎゅうっと締め付けてはくちゅっくちゅっと短いストロークで刺戟した。
きゅぷっきゅぷっ、ぐっ、ぽ、ぐっ、ぽ。
一体どんな動きでちんちんを弄られているのか分からないが、気持ちよさの激しさがそれを壮絶なものだと知らしめた。
「ウウウゥゥゥっ、ふっ、うっ、ふっ、」
しゅるしゅるしゅる──ッ。空気を吸い込むような音。そして僕のちんちんの先っぽが、掃除機を当てられたような激しすぎる吸引力に搾り取られた。
「ウウウゥーーーー──ッッッ」
どくんどくんと下半身が脈打って、頭がパアッと真っ白になった。
イッたのにまだ刺激は続けられ、僕の体は言うことを聞かず魚のようにびくんびくんと跳ねた。
「ウウッ、うっ、っ、っ」
「よくできましたね。ですがまだ足りません。もう少し頑張ってみましょうか」
男はそう言った。ぎゅいんぎゅいんと鳴る機械よりも遠い場所で、「テイク1、オッケーです」という初めて聞く声がした。僕は息を飲んだ。この天井の2台のカメラが僕の痴態を録画しているかもしれない。いや、そうだろう。
「坊ちゃん、おちんちんの元気がありませんね。もっと強くしてさしあげましょう」
「ウゥッ!?」
「さあ、もっとミルクを出してくださいね」
そして再び僕のちんちんは激しい吸引に襲われた……。
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