「なあ、お前知ってるか?廃工場の噂」
帰りのホームルームも終わり、周りの生徒が下校の準備を始めていたとき、セイジはそう声をかけられた。声のした方へ振り返ると、セイジの悪友であるショウゴが楽しげな顔をして立っていた。
「なんだそれ?しらない」
「学校の裏門の方にさ、もう潰れた工場があるだろ。あそこに変な化け物が出るって話があってさ」
脅かそうとしているのか、ショウゴはセイジのそばに詰め寄ると低い声でそう囁く。セイジは鬱陶しそうに眉をひそめて「離れろよ」とショウゴを押しやるが、初耳だったその噂は少し気になっていた。
「それで、怖がりなショウゴちゃんは俺と一緒に来て欲しいわけ?」
「怖かねえよ!でさ、化け物がホントにいたら撮影して動画投稿して、広告収入山分けしようぜ」
ショウゴはあくどい笑みを浮かべてセイジの肩へ腕を回す。
果たしてそんなに上手くいくだろうかと苦笑するセイジだったが、勉強やら塾やらで気が詰まり気味だった日々の気分転換にはいいかもしれないと思い、結局は快諾したのだった。
「それで、いつ行くんだよ」
「今日だよ今日!ほらセイジ、さっさと準備しろ」
まさか当日決行だとは思っていなかったセイジは一瞬面食らったが、ショウゴに急かされるまま教材をカバンを詰め、2人して教室を後にした。
2人の中学校の裏門から出ていくと、道の反対側には廃工場が見える。周囲は鉄網で囲われていて一見侵入は難しそうに見えるが、学校の不良たちが勝手にワイヤーカッターなどで穴を開けているので、容易に廃工場へ入り込むことが出来るのだ。
そうして鉄網をくぐり抜け、ドアの外された入口から廃工場へ侵入する。明かりがついているはずもなく、セイジは持っていたスマートフォンのライトをつけて進んだ。
「なるほど、中は薄暗いですねえ」
「ショウゴ、何言ってんだ急に」
「だからあ!動画撮るって言っただろ!」
実況もつけといた方がいいじゃん、と楽しげに言うショウゴを、セイジは呆れた様子で一瞥した。
「このへんはなんにもないですねえ。あっ!セイジ!あそこめっちゃ暗いぞ」
ショウゴが指さした先を見ると、確かに奥の方に別の部屋へと続く道が見えた。そこから先は真の暗闇で、何があるのか全く見えない。
本能的な恐怖にセイジがごくりと唾を飲み込むと、ショウゴは強がって笑い、セイジをからかってみせる。
「おやおや?セイジくんってば怖いのかなあ?」
「こ……怖くない!別にこんなとこ、ただの潰れた工場なんだから……」
見てろよ、とセイジは挑戦的に言うと、その真っ暗な部屋へとずんずんと進んでいってしまった。セイジの姿が見えなくなるとさすがに心細くなり、ショウゴも録画したままにスマートフォンのライトをつけると、慌ててその後を追いかける。
「おい、セイジ待てって!」
「待たない!遅いんだったら置いてくから……うわっ!?」
セイジが叫んだかと思うと、ガシャン、と何かの機械が動く音がする。ショウゴが驚いて音のした方へ向かおうとすると、セイジのライトがついたままのスマートフォンが床に落ちているのが見えた。
「おい!セイジ!大丈夫か!?」
「なんだよこれ!ひ、やめろよ!さわんなよぉッ!」
セイジの怯えた声が部屋の奥から聞こえる。ライトを掲げながらセイジの居所を探ろうとするが、あまりにも暗くて何も見えない。
(どうしよう、やばい、なんで……!)
まさか誰かが待ち伏せていたのかとショウゴの身体に悪寒が走ったその時、暗闇だったはずの部屋に薄明かりが点る。
天井の蛍光灯が偶然機能し始めたのか、ようやく部屋の全貌が見えるようになった。
そうして、ショウゴは、セイジの状況を嫌でも理解することになる。
「せ、せいじ……!?」
「しょうご、たすけ、たす、ひ……ッ」
セイジは謎の巨大な機械に拘束され、性器や胸を露わにさせられていた。あまりにも異様な光景にショウゴは脚がすくんでしまい、スマートフォンをセイジの方に向けたまま、身体を動かすことが出来なくなってしまった。
「う、あ……」
「しょ、しょうご、やだ、こわい……ッ」
怯えた声を出すセイジの身体に、濡れたブラシのようなものが這い回る。外気に晒されて尖った乳首にそれが当たると、セイジの肩がぎくん♡と震えた。
「ひっ♡やぁ、はなせ…ッ♡」
その過敏な反応を察知したのか、そのブラシはこしこし♡とセイジの乳首を擦り続ける。そうして機械に敏感な部分を弄られるうちに、セイジの未発達な性器がひくん♡と反応し始めていた。
「……せ、せいじ……」
大切な友人が蹂躙されているのを見ながら、ショウゴはまだ動くことができないでいた。しかしショウゴの制服のスラックスは押し上げられ、その中では勃起した性器が苦しげに下着に押し込められている。
セイジの勃ちあがった性器に、イボイボとしたまた違った種類のブラシが添えられる。それはぐるりと性器の周りを包むと、ぢゅこぢゅこ♡と勢いよくピストンを始める。
「あ゛ッ♡♡だめッ♡ひッ♡い゛ッ♡い゛っちゃゔ……ッ♡♡いく、いぐ、しょうごぉッ♡♡」
助けを乞うように、セイジがショウゴの名前を呼ぶ。セイジの痴態に興奮しきったショウゴにとってそれはひどく耳に残り、ひとりでにその腰がびくん♡と揺れた。触れていないはずのショウゴの性器からは白く濁った体液が漏れ、制服から染み出し始めていた。
「い゛ッ……♡♡ぉ゛ッ♡♡しょうごぉッ♡みないで、しょうご♡いく、また、いく……ッ♡♡」
恍惚とした表情で、セイジが機械にみちびかれるまま何度も絶頂する。幾度となく放たれた精液はセイジの身体や床にかかり、白濁としたシミを作っていた。
ショウゴはもはやセイジの快楽に溺れる様に見入り、ただ性器を扱かれて乱れ続ける彼の方へカメラを向け続けることしかできなかった。
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