「なぁ、怪しくないか?」
友人の声に、長塚敬太は振り向いた。たまたま見かけたネットの求人。2人セットでする仕事で、時給は3,000円。金欠の大学生にとっては、これほどまでに魅力的なバイトはない。
「こんな良いバイト。なかなかないんだぞ」
敬太は、槁本弘輝の方を振り向いた。大学のバスケサークルで知り合った2人は、性格は正反対だが、すぐに仲良くなった。男らしい顔立ちをしている敬太と違い、どこか中性的な顔立ちをした弘輝は、立っているだけでまるでモデル並みだった。
「ここだ」
メールで送られてきた住所に行くと、そこは何かの研究室のようだった。だが、1歩入った瞬間。その異様な光景に、2人は足を止めた。
「はぁっ、あっ、あっ、ああっ」
「あっ、またイクッ。イッちゃうッ」
そこには、様々な男性が全裸で喘いでいた。ある者は、ベッドの上で激しく交わり、ある者は互いにペニスを弄っている。
「な、なんだ。ここ」
「やっぱり帰ろうよ。ヤバイってここ」
弘輝に促され、敬太がそこから出ようとすると、白衣を着た女性が声をかけてきた。
「驚きました?バイトさんですよね。こちらにどうぞ」
促され、敬太と弘輝はとりあえず奥へと行った。歩きながらの説明では、ここはアダルトグッズを開発していて、そのテストを頼んでいるとのことだった。
2人が通されたところには、男性の研究員がいて、弘輝をベッドへと連れていく。
「やだっ。敬太っ」
「弘輝っ!あの、俺たちやっぱり」
「大丈夫です。危険はありません」
椅子に拘束された弘輝の性器に、ゴムのようなものが取り付けられる。敬太の手には、コントローラーが握られた。
「これで、お友だちを気持ちよくしてあげてください。一時間たったら来ます」
敬太は、迷った。自分の名前を叫ぶように呼ぶ弘輝に近づくと、彼は全裸にされ、不安そうに敬太を見上げていた。
「今日だけ。今日だけの我慢だから」
「嫌だ。帰りたいっ」
「すぐに終わるから」
カチッ。敬太は、手元のスイッチを押した。途端に機械が動き始めて、弘輝が小さく声を上げる。チューブは透明で、中には無数の突起がついていた。敬太がスイッチを押し続けていると、突起はウネウネとうねり、弘輝の性器を揉みしだく。そして、スイッチを離せば止まった。
(ちょっと、面白いかも)
敬太は、手元のスイッチを弄りながら、弘輝を観察した。
「どんな感じ?」
「ヤバイよ。これ、変になりそうだよっ、あっ、そんなにしないでぇ、あっ、すごい、絡み付くみたいだ」
白かった肌は薄く色づき、汗によって全体的にキラキラと秘密を光っている。髪の毛の色素が薄くて、アンダーヘアーも薄いため、性器がよく見えた。チューブの中で、何度も弘輝が果てる。
「はあっ、あっ、気持ち、いいっ」
ゆっくりと顔を上げて、弘輝がトロンとした瞳を敬太へ向ける。敬太は、半開きの弘輝の唇に、震える身体に、そして機械によってイカされている性器に、気がつくと視線を外せなかった。ズクッと下半身が疼く。無意識にスイッチを強く押していた。途端に、搾精器のスピードが増して、弘輝は顎をのけぞらせた。
「あっ、あっ、敬太っ、入れてっ。もう、ダメぇ。我慢できないっ」
「弘輝っ」
敬太は、弘輝のアナルに自分の性器を押し込んだ。そして、昂る感情のまま熱望をねじ込んだ。
そして、弘輝の肩を押さえつけて、激しいピストン運動をする。
「はあっ、あっ、敬太っ、これは、搾精器の、せいだからっ」
「わかってるっ。あっ、気持ちいいっ」
敬太と弘輝は、それから時間がくるまで交じりあった。
翌日。研究室の前には、敬太と弘輝がいた。
「これは、実験だから」
「うん。実験だから、だよね」
2人は、指を絡ませながら研究室に入った。これから、どんな楽しい時間になるか、期待に胸を膨らませながら。
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