愛する護衛に催眠術をかけて、、、

貴族として何不自由なく暮らしてきたアルトには、恋い焦がれる相手がいた。それは、護衛のカイだ。ガッシリとした体格に黒い短髪。キリッとした目鼻立ち。何もかもがアルトの心を動かした。だが、カイはアルトの気持ちも知らずに、村で一番の美しい娘と婚約をした。更に、アルトの側を離れて、田舎で暮らすというのだ。
アルトは、カイが離れていくことに嘆き哀しみ、そしてある行動を起こした。
「カイを遠方の我が領土に派遣する」
その言葉に婚約者は落胆し、アルトはほくそ笑んだ。
そして、アルトは自室の奥にある秘密の部屋へと向かった。そこには、遠方に向かったはずのカイが軍服のまま椅子に括られ、ギッとアルトを睨み付けていた。その頬にはいくつもの痣ができていて、唇の端からは血が滲んでいた。
「俺を、いつまでここに閉じ込めておく気なのですが?」
「私を愛するまでと言っただろう?」
アルトは服を脱ぎ捨てると、一糸まとわぬ姿となり、カイのベルトを外した。そして、なんの反応も示さないペニスを握ると、自らのアナルへと擦り付けた。当然ながら、アルトを満足させることはなかったが、それでもカイを感じることはできた。
「俺には婚約者がいます。彼女以外には考えられない」
華奢な身体をしならせるアルトから視線を外して、カイが吐き捨てるように言う。その言葉は、アルトに永遠の片想いを決定付けた。
「わかった。お前の心などいらない」
アルトは冷たく言うと、1人の催眠術師を呼んだ。催眠術師は怪しげな鐘を鳴らしながらカイに囁く。
「お前の想い人はアルト様だ。アルト様以外を抱いてはならぬ」
「やめろっ。言うなっ」
カイは必死に抗ったが、やがてその表情が変わった。感情は一切消えて、何も話さなくなった。
夜。アルトは椅子に縛られたまま項垂れるカイに近づいた。そして、顔を上げさせると情熱的に口づける。
「カイ。私を抱け」
「はい。アルト様」
昼間は何も反応しなかったカイのペニスは、何もしなくても硬くそそりたち、アルトは自らのアナルにその熱く太い棒をねじいれた。
「はあっ、あっ、あっ、いいっ、すごくっ、あっ、ふぁっ」
自ら腰を動かし、カイのペニスをたっぷりと味わったアナルは、カイの両腕を自由にした。すると、カイの手はアルトを押し倒し、これまででは考えられないぐらい、激しくピストン運動を繰り返した。
アルトは、やっと恋い焦がれる男を手に入れたのだ。
そして、アルトがカイに突かれる様子を、カイの婚約者は信じられない想いで見つめていた。
「カイ、あなた、何を」
婚約者の声にも答えず、カイはアルトを四つん這いにして、更に激しく犯した。快楽に声を上げながら、アルトがニヤリと笑う。
「カイ。お前が愛しているのは?」
「アルト様です」
カイの言葉に、婚約者が泣きながら駆けていく。そして、その後ろ姿にカイもまた涙をこぼした。
カイの本心とは裏腹に、身体はアルトを求めているし、愛していると言ってしまう。
アルトは、そんなカイの気持ちに気づかないフリをして、腰を振り続けた。
秘密の部屋からは、朝も夜もアルトの声が響いた。だが、快楽を貪る声は、どこか冷めていた。

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