連日のようにテレビやネットでは、失踪したアイドルの話題で盛り上がっていた。
「そんなに人気なの?その、ソラって子」
遠藤祐が、隣にいる新人の女子社員に聞くと、彼女は目を大きく丸くした。
「知らないんですかぁ?ソラっていったら、今すっごい人気なんですよっ!ちなみに、私はファンクラブに入っています!」
なぜか威張るようなポーズをとる彼女に、祐が苦笑する。
「遠藤さんって真面目そうですもんね。アイドルとか知ってます?」
「いやぁ、あんまり詳しくなくて」
「だったら、今度カラオケに行きましょうよ!教えてあげますっ」
「ありがとう」
微笑みながら、祐は心の中でこっそり続けた。
(でも、君はソラがどんな声で鳴くか知らないだろう)
と。
遠藤祐は、真ん中分けのヘアスタイルに、フレームレスの眼鏡。いっつも地味な色合いばかりのスーツを身に付ける彼は、飲み会にもほとんど参加しないため、社内の中ではどこか浮いた存在だった。
そんな彼には、ある秘密がある。それは、自宅の一室。普段は納戸として使用している部屋だ。
「ただいま」
部屋の中で少年が顔を上げる。
目隠しをされ、小型犬用のケージに膝を抱えるように入れられているのは、ソラだ。その両手は後ろで縛られ、全く自由はなかった。
祐がケージにかけられた頑丈な鍵を外すと、ソラは怯えたように更に身体を縮めた。
「ご飯の時間だよ」
祐は怯えるソラを引きずるようにしてキッチンへと行く。
バスローブを脱がせて全裸にすると、ダイニングテーブルへと彼を座らせる。
「今日は、コーンスープとパスタだ。確か、コーンスープは大好きだったろ」
口許へとスプーンを持っていくと、震える唇が開きコーンスープを飲み込む。その様子に祐は満足そうに微笑んだ。
ソラを拾ったのは、1週間前のことだ。公園で酔いつぶれて眠る彼を見つけ、祐の中でなにかが壊れた。
祐は、ソラの明るく弾けるように笑顔が好きだった。子犬のように大きくて丸い瞳と、ふっくらとした唇。甘くて透明感のある歌声。何もかもに心を奪われた。そのソラが無防備に目の前で寝ているのだ。これまで真面目一本だった祐の心に、あり得ない感情が芽生えた。
連れ帰ったソラに目隠しをして、裸にして両手の自由を奪った。そして、ソラにはこう言っておいた。
仲間が常に見張ってる。もし、声を上げたりしたら命の保証はないと。当然、仲間などいないが、目隠しをされているソラにはわからなかった。
「あ、ほら。こぼれてる」
わざとコーンスープをソラの身体に垂らして、祐がため息をつく。ソラが怒られるとビクビクしていれば、祐はコーンスープが垂れた首もとから胸元へと舌を這わせる。
「あっ、やだっ」
「拒否したら、どうなるかわからないよ」
ソラは、その言葉にカタカタ震えながら唇を閉じた。
その様子にほくそ笑みながら、改めてソラの裸体を眺めた。大理石のような白い肌には、ホクロが数個ある。なかでもお気に入りは、内股のきわどい部分にあるホクロだ。まるで、ここにキスしてくれと言わんばかりだ。
「んっ、んんっ」
コーンスープは、ペニスからアナルにかけてまで垂れていて、祐は舌でなぞった。これまでペニスには触れたが、アナルにまでは触れたことはなかった。可憐な蕾は固く閉ざされていたが、祐が舌でつつけば、小さく綻んだ。
我慢など、できるはずがなかった。
「な、なにっ」
テーブルに乱暴に押し倒すと、祐は舌で激しく攻めた。ソラは悲鳴のような声をあげたが、もう構わなかった。
「そうだ。デザートがあるんだよ。プリンだ」
祐はプリンを手掴みでつかむと、ソラの口許へと押し付けた。そして、ベタベタするままの指をソラのアナルへと挿入する。
「はあっ、あっ、やだっ、指を曲げないでっ、そこは、ダメッ、あっ」
ビクッビクッと腰を震えさせ、ソラのペニスが反応する。祐は夢中でペニスにむしゃぶりつくと、ソラのアナルに挿入した指を増やした。
「あっ、あっ、はあっ」
祐は、愛するソラの精液を1滴残らず飲み干した。
「ソラ。これからは、君は僕だけのアイドルだ」
「それは、どういう、意味?」
目隠しを外すと、ソラが唖然と祐を見上げる。だが、次の瞬間。ソラはアナルをなぞられ悲鳴を上げた。
「僕のペニス、ほしい?」
囁けば、ソラが首を横に振る。だが、浅い場所を指で刺激され、とうとうソラは限界を迎えた。
「イカせて、もう、ダメッ」
「これで、君は僕だけのアイドルだ」
祐はソラを深々と犯すと、満足そうに笑みを浮かべた。
ソラは、自分がもうこの部屋からは出られないと絶望的な気持ちのまま、アナルを犯され続けた。