資源としての精液

 某所、体育館。十代の少年が集められ座らされている。
 
 白衣を着た男性が壇上に上がりマイクごしに話をはじめる。

 「西暦20XX年、人類は異星人と初のコンタクトをとりました」

 会場がざわめく、しかし白衣の男は気にした風もなく話を進める。

 「異星人たちは自らの事を『セーメン』と名乗り、地球人よりも高度な科学力を持ちながら友好的な貿易を彼らは望みました」

 「地球各国はその高い技術を得るために様々なものを対価として差し出し交渉をしますが、ほぼすべてが拒否されてしまいました」

 「唯一『セーメン』より求められたモノ、それは精子でありました」

 少年たちは、ニヤけたり顔を赤らめたり理解できていないのか呆けていたりと、なんとも言えない微妙な表情になる。
 
 「精子1.5mlにつき米ドル換算で150万ドル相当の技術提供を打診されました。各国は、競って精子を集めることを決定しました。
 異星人の技術は高価で取引されるため、男性の精子は重要な資源となり全ての管理を国が行う事が決まりました。
 そして、異星人由来の技術で作られたこのペニスケースをつけることが本日義務化されたのです」

 白衣の男がポケットの中から円筒形の機械をとりだし台の上に置く。

 「そういうわけで皆さんにはこの《自律型搾精ペニスケース》通称ぺ二ケーを今から装着してもらいます」

 男の話が終わると同時に入口の扉が開き、円筒形の多脚機械が大量にワシャワシャと入ってきて少年たちの横に並ぶと同時に扉が閉められる。

 「それではズボンもパンツも全部脱いでぺ二ケースを装着してくださいね」

 その言葉を聞いて一人のガラが悪そうな少年が立ち上がり声を上げる

 「ふざけるな! そんなのつけるわけねーだろ!」
 
 格闘技ををしているのか手には拳ダコがあり目つき鋭い短髪の筋肉質な少年の顔をみながら、白衣の男は端末をいじりながら話しかける。

 「え~と君は、遠藤 修一(えんどう しゅういち)君だね、残念ながら拒否はできないしこの事に関しては人権も守られないんだよ」

 「そんなの認められるか!」

 叫びながら横にきていたぺ二ケーを蹴り飛ばす。
 
 その他大勢の少年たちは困惑と反抗心に揺さぶられザワザワと動揺しパニックを起こしそうになる。

 白衣の男は壇上から呆れたように遠藤 修一に話しかける。

 「しかたがないですね~もう法律で決まったことなんですよ、非協力的な人には相応の対処となります、他の人は下手な抵抗をするとどうなるかよく見ておくように」
 
 白衣の男がそう言い終わった瞬間に、蹴り飛ばされていたぺ二ケーが多脚をゲジゲジのように動かしながら、遠藤少年に飛びかかる!

 「キメーんだよ!」

 遠藤少年は前蹴りで吹き飛ばそうとした瞬間、ぺ二ケーはズボンの裾の隙間に無理やり入っていき衣服を引き裂ぎながら股間を目指して足を這い上っていく。

 「ちくしょう、やめろ!はなれろ!」
 
 遠藤少年は異物から逃げようと暴れるが、暴れれば暴れるほど衣服は引き裂かれ下半身が裸にされていく。

 「俺がなにをしたっていうんだよ!」

 遠藤少年は涙目になりながら叫ぶ、しかしぺ二ケーはお構いなしに駆け上がりペニスを捕食するようにくわえ込んでいく。

 「ひぎぃ」

 遠藤少年は短く叫ぶと、足をがくがくとさせながら前かがみにうずくまる。

 それを見ていた白衣の男がにこやかに話し出す。

 「は~い皆さん彼に注目してくださいね~悪いことをした彼にはちょっとしたお仕置きをします、彼みたくならないよう大人の言うことはちゃんと聞いてくださいね」 

 胡散臭い台詞を言いながら白衣の男はまた端末をいじる、ペニスをくわえ込んでいたぺ二ケーからワイヤーが何本も射出されながら、遠藤少年の体を拘束する。

 「やっやめてくれ、あっあやまる……あやまるからゆるしてくれ」

 「まだはじまってもいませんよ、十分堪能してください」

 「なにをするんだよ!いやだ、やめろー!」

 遠藤少年の体の体をワイヤーが擦りだす、不規則な動きは敏感な部分に未知の感覚を彼に与えペニスが痛いぐらいに膨れていく、それでも同年代の少年たち見られているという感情が絶頂に至らないように最後の堤防となっていた。

 そんな彼の苦しさを理解しているのか、拘束しているワイヤーの一部が太くまとまり一気に彼の肛門を貫き前立腺を強打する。

 「み、みないで、みないでくれ!いやだ、もう嫌だ!」

 今まで味わったことのない強烈な感覚に遠藤少年は、最後の抵抗というように叫び・悶え・体を硬直させ涙を流しながら衆目の中で絶頂した。

 痙攣をするように体を小刻みに動かしている遠藤少年をみながら白衣の男が話し出す。

 「彼は反抗的でしたのであと10回ぐらい強制的に精子の提供をしていただきます。乱暴な感じになりましたが、こちらの指示に従えば問題なく装着できますので、御安心ください。それでは皆さんも下半身を裸にしてください」

 集められた少年たちは裸になる事はできなかった、遠藤少年が無残な姿をさらしながら再度の絶頂へと追い込まれているのを見てなお、当事者としての意識が無かった。

 「私の言うことを聞いてくれないとは悲しいです、仕方がないですが皆さんにもお仕置きが必要ですね」

 白衣の男がそう言うとまた端末をいじる。その動きを見て一部の少年たちが慌てて服を脱ぎだすが、すでに遅かった。

 「脱ぐ!すぐに脱ぐから待ってください!」 「あんなの嫌だ、お願いですやめてください」

 大勢の少年たちが必死に嘆願している横で逃げ出そうと走り出した一部の少年たちは即ぺ二ケーに足を絡めとられ衣服をはぎ取られていく。

 「気持ち悪い、やめろ」 「はなせ、はなしてくれ」 「助けて助けて」 「誰かーだれかー!」

 少年たちは悲痛な叫び声をあげながら必死に抵抗するも、力およばず一人また一人とペニスを取り込まれ、初めて知る甘い快楽に動けなくなり荒い呼吸とともに絶頂する。

 体育館にいた少年たちは、なんどもなんども全員強制的に射精させられその快楽に呑まれていくことを拒む。赤面しながら息を荒くしペニケーをから逃げようと腰をくねらしたり引き抜こうと無駄な抵抗を必死にしている。

 白衣の男はおもむろに服を脱ぎだし全裸になると、自分の股間に台の上に置いておいたぺ二ケーを装着する。

 「皆さん、これからは毎日ぺ二ケーによって強制射精することになります。
 もちろん私も例外ではありません、抵抗は無駄です。
 私は……あきらめました」 

 少年たちはその姿を見て力なく床に倒れこみ、快楽を受け入れるように暗い瞳を湛えながら、すすり泣きながら不条理を受け入れていった。

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