魅惑の一時間

「実験は一時間。本当にいいんだね?まずは体を洗ってきなさい」
教授に言われるままシャワールームに行き体を洗う。
今からこの体全てを見られるかと思うと、綺麗にしなければと丁寧に洗った。
洗い終えて、教授の元へと戻れば教授は俺をじっと見つめた。
そして机の上に置いてあった紙を一枚手に取る。
「八鳥蓮、大学3年生。身長174cm、体重は62Kg 。好きなタイプは冷たい人……ふふ、君冷たい人が好きなのか」
「……質問に答えただけで笑うのは酷いと思います」
「ああ、すまない。自慰の回数は週に2回」
自分が申告したものだが、目の前で読み上げられるのは恥ずかしかった。
「後ろの経験は無し、か。……本当にいいのか?」
「大丈夫です」
今から割の良いバイトという名目で、教授の実験に付き合う。
内容は「機械でどの程度快感を得られるか」というものだ。
快感といっても、射精を伴う必要があるため口が堅い人間が条件。
俺が参加したのはバイト料よりも、この教授だった。
俺は教授のことが好きだったから、近付くきっかけがほしかったのだ。

椅子に拘束される形で機械に繋がれると恐怖のせいで、一度身震いした。
「気を失ったり何かあればすぐに止めるよ。嫌だと言えば止めるから」
教授の言葉に頷けば、スイッチが入れられた。
ウイィンと機械音がして、その全容が露わになる。
上部についている二つの部位はいわゆる搾乳器だろう。
カポ、と音が鳴り俺の両胸に置かれる。
下部には三つの部位がある。
二つは足や手を触るもの、いわゆる触手。
そして真ん中にあるものは、ディルドだろう。
長さと太さに正直入るのか不安になる。
そこでパチンと音が鳴る方を見つめれば、教授が医療用の薄い手袋をはめていた。
「初めてだろう?まずは僕がしっかりと解してあげるからね」
ローションを手に持ち、俺のそばまでやってきた。
「あの、自分でしました」
「任せてくれればいいから」
俺の尻穴を撫で、ゆっくりと一本目の指が入って行く。
「痛くない?」
痛くないと頷けば教授はそのまま二本目を入れ中で動かす。
広げたりするたびにヌチヌチと厭らしい水音がして恥ずかしいが、教授が触れていることに喜びを感じていた。
そして、ある一点に触れた瞬間、反応してしまう。
「ここが君のイイところ」
何度かそこを攻められ、いやいやと頭を振るも、どうしようもできない。
そこで教授が指を止めた。
「え……」
もう少しでイきそうなところを止められ、俺は教授を見つめるも手袋と取りボタンを押した。
その瞬間、ウイィンと鳴りながらディルドが俺の尻穴へと近付きそのまま入りこんでいく。
ミチミチとした感覚に恐怖を覚えるが、解されたばかりの体は受け入れていく。
「あん、あぁ」
思わず喘ぎ声のような甘い声が漏れた。
「思う存分啼くといいよ。胸も触ってやらないとな」
すると搾乳器が動き、内部が乳首に巻きつき愛撫してきた。
下部の機械も動き出し、俺の体中を触る。
ペニスに絡み、尿道に細い管が入って行くのが見えた。
初めての感覚に体はビクビクと反応しっぱなしだった。
恐怖を感じながらも、尿道を進む感覚にイきそうになるが、塞がれているため出す事ができず、おかしくなりそうだった。
胸も吸われ、体中も撫でられ、尻もペニスと全てを犯される状態ではふはふと息が上がる。
「イいきたぁ、イきたいです」
そう訴えるも、尿道は塞がれたままでイくことを許されないままだった。
機械に感情は無く、命じられたことを行う。
俺の言葉が届くのは教授のみ。
だが、教授は微笑みながら俺の様子を見ている。
「あぁん、イきたぁい、はぁ、イきたい、イかせてぇ」
尿道で前後に動いていたものが引き抜かれた。
その瞬間を待っていたかのように溢れ出る精液。
ダラダラと零れるそれをペニスに塗りつけるように触手が動き扱き始めた。
その間もディルドも搾乳器も俺の体を好きにしていた。
「むね、むねやめてぇ、おしりむずむずするぅ」
胸なんて感じないと思っていたのに、何度も何度も懲りることなく吸うような感覚を与え続けられ、ディルドは尻穴で生きているかのように蠢いてる。
「あ、あぁ、あぁ」
声をあげることを止めることもできないまま、俺のペニスからは大量の精液が出て行く。
実験が始まってからどのくらいたったのかはよくわからない。
ただ、イかされ続けている時間が長くて快感よりもすでに苦しさを感じるようになってきた。
「い、いやぁ、いやです、きょ、きょうじゅぅ、とめ、とめてぇくださ……はぁ!」
嫌だと言っているのに、教授はじっと見つめるだけで機械の電源を落とす気はなさそうだった。
「きょう、じゅ、だめ、だめぇ、イく、イってるぅ、やめぇ」
必死に懇願するも、教授は俺の体と手元のタブレットを確認している。
「いやだぁ、またイくぅ」
イく、と言ってもペニスからは何も出ず、ただビクビクとしているだけだった。
「でない、でないけど、イってるぅ、な、なに、これ、やだ」
ペニスからは何も出ずただ体の中がうねっているのがわかった。
「おなか、へん、おなかぁ」
ディルドの動きに合わせ俺の中もうねる。
「中イキしているのか」
へぇ、と感心している声が聞こえる。
「初めてでそこまで感じられるのはP-3と相性がいいのか、君の体が順応しやすいのか。それとも……素質かな」
教授は満足な様子でタブレットを触り続けている。
「君は最後まで耐えられそうなので嬉しいよ」
嬉しい。
教授のこの一言で俺の体がもう一度震えた。
出なくなったと思っていたペニスから、何かがプシャーと吹き出す。
精液とは違う液体。
「や、やだ、え、おしっこでた。おしっこでちゃったぁ」
恥ずかしいのに拘束されているせいで足を閉じることもできず、ボロボロと涙が零れて行く。
「う、うぅもうやぁだぁ」
嘆く俺をよそに、教授の目は爛々と輝いているのが見えた。
「蓮……、君は凄いな」
誉められたことよりも、教授が俺の名前を呼んだことに反応する。
「今のは尿じゃない。潮だ。男性でも快感を得ると潮を吹くことは知っていたが、見たのは初めてだ」
嬉しそうにする教授に、俺も羞恥心が薄らいだ。
「あと15分だ」
そう微笑む教授を見ながら、絶望しながらも頷いた。

ウイィン、最初と同じく冷たい機械音が響き、実験が終了したことを告げる。
「これで終わりだよ。君は最後までよく付き合ってくれた。本当に有難う」
精神的にも体力的にも疲れた体のまま教授の話を聞く。
ペニスから精液と潮を飛ばした俺の体はドロドロだった。
匂いも酷い。
だけど、教授は満足げに微笑んでいるのを見れば俺は満たされた気分だった。
「きょうじゅぅ、お、おれ、もっとがんば……れます」
息を荒げ体を跳ねさせながら教授に訴える。
どうか、俺以外を実験に参加させないでほしい。
その熱い視線を受けるのは俺だけであってほしい。
俺の願いに教授の口端が吊りあがる。
「蓮は可愛ね……とても僕好みだよ。……実験だけでなく、生の感触を味わいたいとは思わないか?」
舌なめずりをするような顔をして、俺の体に触れた。
敏感になりすぎている体は、たった教授の一撫でだけでもう出ないと思っていたペニスからまた薄くなった精液が零れる。
「ああ、可愛いな。僕が触れただけでこうなるのか」
くつくつと笑うその顔にぞくぞくと俺は快感がせり上がるばかりだ。
「機械以上の快楽かどうか、その口から聞かせてくれるかい?」
その言葉に俺は必死に頷けば、教授はそっと唇を寄せてきた。

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